2014年08月31日

サインバルタの脱カプセルについて

先日、男性の薬剤師と会話していて、私の処方について突然次のようなことを言われた。「あれ、九条さんの処方、減薬されていませんねぇ…。」驚いたのはこっちである。なぜなら、その男性薬剤師には、減薬の話など一切していなかったからである。

実を言うと、前回その薬局に行った時、別の女性薬剤師に、「主治医との間で減薬の話が出た」という趣旨の話をした。その時、冒頭の男性薬剤師は不在だったのだが、どうやら女性薬局が薬局のカルテにそのことを記述していたらしい。薬局も独自にカルテをとっているのである。私はこのことを初めて知った。

この時は、私は薬剤師側に向いているディスプレイを覗きこんで見せてもらったのだが、その時、薬剤師が閲覧しているページはこちらであった。インターネットで誰でも閲覧できるページである。私は、空腹時に薬を服用することがあるので、「薬は食後に飲まないと効果が弱まりますか?」と質問したら、「サインバルタに関しては空腹時の方が効き目は高いようです。」とのことであった。下の表で、赤枠で囲った部分の数値が、朝食後より高いため、空腹時よりも効果があると判断できるわけである。

サインバルタ薬物動態パラメータ.jpg

ちなみに、システムエンジニアとしての観点から見て、その薬局のディスプレイには右上にカメラ機能のウィンドウが小さく表示されており、顔認証として使われているようだった。その薬局のIT投資はなかなかのものである。私は、そういうところが好きだ。

で、話を戻すと、私の行っている薬局は、「調剤薬局」なので、クリニックとは離れたところにある。従って、薬剤師はクリニックにある私のカルテを閲覧することができない。だから、私の薬歴を正確に把握するために、その薬局で調剤した薬物と、本人の服用した感想を詳しく記録しているのである。これは、薬局の義務である。このことを、「医薬分業」と言い、これにより、医師と薬剤師で別々の見解を持つことができる。簡易的なセカンドオピニオンである。(もちろん、薬剤師は医師の処方に対して異論を唱えることはできないけれど。)

そういうわけで、この時私は、サインバルタ20mgの減薬の話をしていた。ここでサインバルタについて薬剤師から聞いたのは次のような話である。

「サインバルタは腸で吸収するカプセル(腸溶性コーティング)を使っているので、中を開けて粉末にしてしまうと腸まで届かなくなってしまいます。理論上は、粉末にして服用した場合には効果は約半分になり、運が悪ければ、効果がゼロになってしまうことも考えられます。サインバルタを脱カプセルして処方することはできません。」

このことは過去の記事でも少し触れたことがあるし、kyupin先生もサインバルタの容量については関心があるらしく、こちらの記事で書かれている。そのため、サインバルタの20mg以下での減薬については、かなりの要望があるのが予想できる。しかし、イーライリリーとシオノギ製薬は10mgカプセルを発売してはいない。

私の主治医は、「自分で開けて、半分にして飲めば?」みたいなことを言っていたから、薬については知らないんだなということがわかった。そんなことをすれば、腸まで届かなくなり、薬を飲んだ意味がなくなる。薬物に関して非常に詳しいkyupin先生でさえ、「サインバルタは10mgカプセルが発売されていないので、仕方なく脱カプセルして細粒で処方する。サインバルタは細粒の大きさが比較的あり、脱カプセルしても安定しているようには見える。」と考察しているから、その見解が正しいかどうかは別として、医師にとって、薬物に関する知識はほぼ独学みたいなものなんだろう。

というわけで、私は今もサインバルタ20mgを毎日服用しているわけだが、もし減薬する際には、一日おきにして服用するしかないのだろうと思った。それで少しくらい体調が悪くなったとしても、仕事で受ける精神的苦痛に比べればみたいなものである。

(参考)
薬が錠剤かカプセルかという重要な問題
サインバルタ脱カプセル
サインバルタカプセル20mg/サインバルタカプセル30mg


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2014年08月30日

思いもよらない人物の変化

先日、会社の打ち合わせで、あまり知らない管理職の人に自分たちのシステムを説明する機会があった。説明要員は2歳年上の先輩で、説明をする相手は別プロジェクトの部長級の管理職であった。これから私たちは、別プロジェクトのメンバーと協力して大きなシステムの老朽化更新をしていかなければならないのだった。

私は基本的に、知らない人を相手に何か物事を説明するのは得意ではない。それに、最近は予算のことやら事務的な仕事が多く、自分のシステムの技術的要素を説明するにあたってあまり自信がなかった。だから少々不安があったし、その部長は時々怒ると聞いていたので、とても緊張感があった。

最終的には、システム説明はうまくいき、部長にそれほど厳しい質問や指摘を受けることなく終わったので、ほっと一安心することができた。どこの会社にもいるものだが、部長にまで出世するような人は、部下パートナー社員にとても厳しく、自分の仕事もバリバリこなすタイプの人が多い。その部長もそういう人であった。私は朝会社に早めに出社する方だが、その部長はいつも私より早く来ていたし、私が残業して帰る時も、いつもまだパソコンに向かって頑張っているのをよく見かけていた。わかりやすく言うと、「猛烈社員」と言ったところである。(実際、私の会社で昇進するには、そういった働き方が必要である。)

ところが最近、面白い話を聞いた。その部長というのは現在50歳代だと思われるのだが、彼が30〜40代の平社員だった時には、彼はすごくルーズな社員だったというのである。これは、何人かが口をそろえて言うのだから間違いない。いつも、やれと言われた仕事を期日までにやらず、頭をかきながら、「えぇとそれは…まだできていません。」と平気で言い訳するような人物だったという。ところが、ここ10年くらいで一気に変わり、バリバリ系に変身して部長にまで上り詰めてしまったというのである。

ところが、この逆もある。若い頃に有望視されていた人物が、年をとってもそれほど大きな成果を出せず、平社員のままとどまり続けるというパターンである。記事「自信を打ち砕かれた同僚」で紹介した同僚は、若い頃には技術屋で、コンピュータには非常に詳しかったために将来を有望視されていた。しかし、結局はマネジメントをする仕事にうまく移行できないまま年を取ってしまい、今でも平社員のまま大した仕事をせず、私と同じ部署にとどまっている。

IT企業では基本的に、ある程度年を取ると、プログラマのままでいることは許されない。そして、大きな商談に臨んで利益を上げることを求められるようになる。そうする中で、実力を認められた人が徐々に格上げされていくのである。

また、記事「仮面うつ病の可能性がある社員」で紹介した若手の社員は、実力はあったにもかかわらず、人間関係を敵味方に分ける性格だったため、出世する可能性を逃している。この社員は非常に力があり、数年前まで将来を有望視されていたが、すぐに争いを引き起こし、結局は「組織を全体として成長させていく」という意識に欠けることから、あまり高い評価を受けなくなった。おまけに、自分自身が引き起こした争いによって、仮面うつ病にまで陥っている。

このように、長い間会社にいると、時として人が思いもよらない変化を遂げるようだ。私はもう、できる限りこの会社にしがみついていくと決めた。だから、これから誰がどのように進化していくのか非常に楽しみだ。ある意味で、出世競争も人生と同じくゲームのようなものなのかもしれない。これは傍から見ても面白いものである。

(参考)
自信を打ち砕かれた同僚
仮面うつ病の可能性がある社員


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2014年08月29日

うつ病の症状と夏バテは似ている

先週の一週間、ずっと朝起きるたびに頭痛・めまい・吐き気などの症状に襲われていた。それでも無理して頑張って会社に行っていたのだが、どうしても午前中はなかなかエンジンがかからない。私は、どうせいつものうつ病の軽度の身体症状だろうと思ってあまり気にしていなかった。(それ自体かなり危険なことではあるが。)

しかし、どうやら違ったようだ。どうも、この夏も終わりの時期に至って「夏バテ」らしい。過去に、「うつ病の症状と二日酔いは似ている」という記事を書いたことがあるが、夏バテの身体症状も、うつ病の身体症状とかなり似ているということがわかった。

夏バテの原因というのは、基本的に2つ存在する。

【夏バテの原因】
1.長期的に高温多湿な状態におかれることによって、身体にストレスが加わること。
2.暑い屋外と、クーラーの効いた室内の出入りを繰り返すことによって、身体の自律神経のバランスが乱れること。

この2つの原因のうち、実は、2つ目の「自律神経の乱れ」というのがポイントで、これがストレスによる「自律神経失調症」とほぼ同じ症状を引き起こすのである。夏バテの症状というのは、代表的なものとして、下痢・便秘・吐き気・頭痛・発熱・全身倦怠感・食欲不振などがある。まさにこれらは、うつ病や、ストレス性の自律神経失調症と同じ症状である。だから、私はしばらくの間、自分が夏バテをしているということに気が付かなかったのだ。

私はシステムエンジニアとして仕事をしているので、室内でクーラーに当たっている時間が非常に長い。それがかえって自律神経の乱れを加速させてしまったようだ。また、夏バテの症状は7〜9月の暑い時期ならいつでも起こるとされている。しかし、実際のところ、9月の夏の終わり頃の時期に至って、それまでに身体が受けた長期的な高温多湿のダメージから、一気に症状が出やすいとも言われている。(これは、ソースはないのだが、昔テレビで専門家がそう発言しているのを聞いた。)

私は、このように自分の身体に出ている症状を納得させ、少し安心することができた。なぜなら、現在の体調不良が夏バテによるものならば、仕事に問題はないということだ。以前は、仕事のストレスでうつ病を発症したわけだから、それだけが心配だった。夏バテによる自律神経失調症が原因ならば、体調管理をしっかりと行ない、もう少し涼しくなるまでしばらく待てばよい。簡単なことである。

人間というものは、普通に生活しているだけでも外気からストレスを受けるなんて、非常に繊細で不便な生き物だと思うよ。

(参考)
うつ病の症状と二日酔いは似ている
交感神経と副交感神経入門
夏バテの原因 - 夏バテ防止、対策&解消法!


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