2015年04月30日

なぜFacebookよりTwitterなのか

以前からニュースで報道されていることだが、Facebook高齢化が深刻だという。10〜20代の若者は、FBのことを「古い」と感じており、Twitterのことは「使える」と感じている。私の記憶でも、Facebookが本当に流行っていたのは2010年くらいまでで、その後は一気に使われなくなっていった。

私はFBアカウントを持っているが、今使っている人たちを見ると、20代の同世代の人たちは非常に少ない。逆に、今FBを使ってコミュニケーションを取っている人たちは、自分よりもはるかに上の世代、40〜50代の人たちが大多数である。(むしろ、彼らのせいで若者たちがFBを使わなくなったんじゃないか?と思うくらい。)

同じSNSでも、Twitterはいまだに若者たちによってよく使われているようだ。私はTwitterアカウントを持っていないが、若者たちは、有名人からの情報を取ったり、ニュースを見たり、よくつるんでいる仲間たちとのメール代わりに使っていることを知っている。FBは既に時代遅れになってしまったのに、Twitterは依然として若者たちのニーズを満たしている。これは一体なぜなのだろうか。

私がその理由についていくつか検索してみたところ、「FBの方が機能が複雑だから」などという記述を見かけた。しかし、これは違うと思う。若者は、その気になればかなり複雑な機能でも使いこなすことができる。若者が「カッコいい」と感じている限り、その機能の複雑さに関係なくSNSは使い続けられるだろう。

では、一体何が理由なのだろうか。私が思うに、FBとTwitterの大きな違いは、「実務に即しているかどうか」という点である。FBは、写真を共有したり、「いいね!」を押したりして楽しむのが目的であるのに対し、Twitterは、「情報を取る」という目的に非常に特化している。Twitterでは、イベントのスケジュールを共有したり、連絡事項を展開するのに長けている。これこそが、あらゆる世代のユーザをTwitterに惹きつけている理由だと思う。

それに対し、FBはほとんど実務に即していない。言い換えれば、「使わなきゃいけない理由」が全くない。FBの機能のほとんどは、写真を共有したり、日記を付けたり、他人のプロフィールを閲覧したりとかそういうことで、「娯楽」によって大部分が占められている。おまけに、友人の投稿に「いいね!」を押したり、コメントを入力しなければならないなど、面倒な点が多い。そのような状況では、流行りが終わった時点でユーザは去って行ってしまうだろう。

今もFBを利用している人を見ていると、自分のしていることを投稿して見てもらい人や、積極的にイベントに参加して仲間たちをコミュニケーションを取っていたい人が多いように感じる。(そのような人の多くは40〜50代のオジサン・オバサンである。)要するに、FBを今もよく使っている人たちは、良い言い方をすれば「外交的な人たち」、悪い言い方をすれば「寂しがり屋な人たち」ではないだろうか。

私自身がTwitterのことをよく知らないので、Twitterがなぜ面白いのか、それなりに時間をかけて調べてみた。すると、Twitterは、ある点ではLINEに非常に似ているところがあるのではと思うようになった。

例えば、私はLINEでグループトークを使っている。LINEのグループトークは、Twitterのフォローとよく似ていて、誰かが流した情報をリアルタイムで閲覧することができる。私が参加しているグループトークでは、投資やマネーに関する情報が一日に何度も流れてくる。メンバーはそれを必ず見る必要もないし、返信する必要もないのだが、自分の余裕がある時だけに見ることができる。それに、たまに見るだけで他のメンバーがどのような状況なのかを感じ取ることができる。そういう意味で、LINEのグループトークはとても楽な姿勢で使えるのである。

私は、この記事全体を通して、FBに対してネガティブな内容を書いた。しかし、私は別に、「だからFBはもう終わりだ」と言っているわけではない。FBは依然として非常に大きな広告収入を上げているし、年齢層が上がることでより積極的なビジネス利用も狙えるかもしれない。

そしで、この記事を書きながら思ったのである。「Twitterがそれほど利便性が高いツールなら、自分も使ってみればいいじゃないか。」そう思って、使い方を考えてみた。そこで、早速Twitterのアカウントを取り、まずはウォール・ストリート・ジャーナル日本版をフォローすることに決めた。

(参考)
Facebook疲れをした人のために
若者はFacebookよりTwitterが好き 利用者の高齢化と関係か


応援よろしくお願いします。





ラベル:記事一覧
posted by 良源 at 00:00| このブログについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月27日

ホリエモンの卒業生向けスピーチについて

ホリエモンこと堀江貴文氏が、今年の3月に近畿大学の卒業式で、卒業生に向けてメッセージを送ったようだ。この時、彼が述べたメッセージが非常に素晴らしいと話題になっている。私はFacebookでもそういう評判を見たほか、LINEのグループトークでもリンク付きで回ってきた。(参考)

私も、それほど素晴らしいものならと思って動画を見てみた。すると、何のことはない、卒業生に向けた普通のスピーチで、何が素晴らしいのかよくわからなかった。私は別に、悪気があってこう言っているわけではない。彼が行なった僅か15分ほどのスピーチは、確かに世界情勢をよく捉えていて役に立つ話ではあったけれど、別にそれほど素晴らしいというほどでもなかったのである。むしろ、このスピーチを友人に見せて意見を聞いてみたいものだ。「このスピーチが素晴らしいという評判なんだけど、一体皆何に感動したんだと思う?」と。

彼のスピーチは、15分もあるのでその中でいろいろな話題に触れている。これを一言で表すと、次のようにまとめることができる。「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。」このテーマは確かに感動しそうなテーマではあるが、それだけでは別に素晴らしいというほどのスピーチにはならない。きっと、堀江氏が話した内容の方にもっと濃い部分があるのだろう。

彼がスピーチの中で触れたのは、主に世界経済に関する内容である。彼の話したことを箇条書きにすると、大きく次のようなポイントで卒業生に語り掛けていたことがわかる。

<堀江氏が話した内容>
・世界はどんどん変わっている。
・グローバル化が進んでいる。
・終身雇用の時代は終わった。

他にもあったかもしれないが、私が彼のスピーチの中で一番重点を置いて話されていたのが上の部分だったと思う。たぶん、堀江氏のスピーチを聞いていて感動したという人々は、こういった世界経済に関する部分に馴染みがなく、それが凄いと思ったのではないだろうか。

では、これらを順に検証していってみよう。まず、一つ目の「世界はどんどん変わっている。」という点だが、堀江氏はTwitterLINEという言葉を例に挙げて世界の変化を説明していた。彼は、インターネットスマートフォンの分野で技術が進んでいることを卒業生に気付かせたかったようである。だが、私から見ればそんなの当たり前で、そう言われても凄いとは思えない。重要なのは、「それが何の役に立つか」「どういうビジネスチャンスがあるか」であって、このスピーチのように「TwitterやLINEが世界を変えた!」と改めて言われても、「そうですね。」としか私は言えない。だから、これは私にとっては感動の対象にはならなかった。

次に、二つ目の「グローバル化が進んでいる。」という点についてだが、これも別に新しい話ではないと思った。堀江氏は北海道で受けたタイ式マッサージの価格が、タイで受ける時の価格と2倍しか変わらないことに関して、「危機感を抱け」と言っている。しかし、中国やタイなどのアジアの国々が急速に発展しているのは今に始まったことではないし、仮に今後日本がアジアの諸外国に追いつかれるとしても、それほど悪いことではないだろう。時々、「日本の産業が空洞化して景気が悪くなる」とか言う人がいるけれど、だからといって今日私たちにできることは何もない。私たちはただ、今より生活を良くするように努力していくだけである。

最後に堀江氏は、「終身雇用の時代は終わった。」という点に触れている。これについてはどうだろうか。私は、ここには異論がある。堀江氏は、「今後、大きな会社でも潰れたり、吸収合併されていくだろう」と述べているが、これはたとえ高度経済成長期だって少なからずあったことである。むしろ、高度経済成長期が1973年に終わってから既に40年以上も経っている。今頃こんなことを言うのもおかしな話ではないだろうか。当然、今後は給料のベースアップは減っていく可能性はある。しかし、そうなるのは大企業が終身雇用を維持するための努力であって、私は依然として日本的経営である終身雇用は将来も残っていくだろうと感じている。

ここまで述べてきて、私は、「このような当たり前のスピーチを聞いて驚く人がいる」ということ自体に疑問を抱いた。「このスピーチを大学三年生の息子に聞かせてやりたい。」というようなコメントを見たが、それはあなたが社会を知らなすぎるだけだろう。堀江氏の言っていることは別に、経済に関心のある人や、次のビジネスチャンスを探そうと努力している人には、当たり前過ぎて素晴らしくも何ともないことだと思う。むしろ私は、学生ならまだしも、このような話を聞いて驚く社会人がいたら、「あなたは勉強が足りないと思うよ。」と忠告したい。

それから、私は堀江氏が少し大げさな話し方をしている点も気になる。卒業生に対して、「これからはそんなに甘くない」と言うこと自体は意味があると思う。しかし、「グローバル化が進んでいる。」「終身雇用の時代は終わった。」などと言って、それほど若者を脅かす意味があるのだろうか。このように言われても、「ではタイに移住しよう」とか「では自分で起業しよう」なんと考えられる人はまずいない。

彼のスピーチは非常に素晴らしいと評判だが、聞いている人の不安を煽っている点と、事実を大げさに語っている点で、私はあまり好きにはなれなかった。私なら、もっと簡潔にこう言うだろう。

「日本に希望はある。不安を抱くな。まずは自分が成長できる就職先を選ぼう。」

(参考) 近畿大学の卒業式で、堀江貴文氏が卒業生に贈ったメッセージが素晴らしいと話題に


応援よろしくお願いします。





ラベル:記事一覧
posted by 良源 at 00:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月24日

なぜ蝶と竜巻には具体例が存在しないのか

私は常々、長期的な目線で物事を見て行動するようにしているのだが、つくづく先のことは予測不能だと感じている。過去の記事「良いプログラマの共通点」でも触れたが、お金持ちの人々が長期的にポジティブである理由は、遠い未来のことを気にしても無駄だからだろう。先のことは予測が難しいのである。

今日の記事のタイトルは意味不明だが、もしかしたら勘の良い人はわかるかもしれない。今日は、「バタフライ効果」「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉を少し考えてみる。

まず最初に、頭のいい人にとってなぜ先の予測が難しいかを考えてみよう。私は以前は、頭のいい人なら先の計画をしっかりと立て、ハードルを着実にクリアしていくことでどんなゴールにも到達できるものだと考えていた。しかし、実際は少々違うようだ。頭のいい人は確かに論理立てて未来を予測しようとするのだが、未来の決定に関わる要素があまりにも多過ぎて、最終的に決定不能に陥ってしまうという。この点に関して吉田望氏の文章を流用すると、次のようになる。(参考)

------------------------------
未来というのはあまりに不確定要素だらけで、知性や思考力だけでは判断しかねる存在です。多くの場合重要な決断や決定は、知性だけでなく意思、そして感情(特に社会的感情といわれる正義感、義務感、あるいは嫉妬心や虚栄心など)によって行われることが多いのです。知性が勝ちすぎる人は思考にたよって未来を知ろうとしすぎて、逆に決定不能になることがよくあります。
------------------------------

ふむ。つまり、未来というのはカオスな世界なので、文字通り予測不可能だということである。

この言葉は、カオス理論の世界では、「バタフライ効果」という言葉で示されている。バタフライ効果という言葉は、「ブラジルで1匹の蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こるか?」という思考実験から提起されたもので、2004年の映画「バタフライ・エフェクト」でも題材として取り上げられている。この言葉は、どんなに先のことを知ろうとしても、またどんなに正確なコンピュータを使って未来を予測しようとしても、初期値の差によって結果が大きく異なってしまうから、長期的な予測はほぼ不可能であるということを示している。それが「バタフライ効果」である。

また、似たような言葉に、「風が吹けば桶屋が儲かる」というものがある。この言葉も、可能性の低い因果関係をつなげていけば、最終的にはどんなことでも在り得ることの比喩として示されている。例えば、風が吹けば桶屋が儲かることの具体例として、下記の論理が挙げられている。

【風が吹いて桶屋が儲かるまでの因果関係】
1.大風で土ぼこりが立つ
2.土ぼこりが目に入って、盲人が増える
3.盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
4.三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
5.ネコが減ればネズミが増える
6.ネズミは桶をかじる
7.桶の需要が増え桶屋が儲かる

この因果関係は確かに信頼性は低いが、可能性はゼロとは言い切れない。そして、まさにその点に面白さがある。バタフライ効果も同様で、ブラジルで1匹の蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こるという可能性は誰にも否定できない。

ところで、誰にも未来のことは予測できないわけだが、私はこの問題に対して一つの解を得ている。それは、一般的には「安定」というふうに言われている。つまり、今の日本では、大学を出て、就職して、結婚して家庭を持ち、一般的な人生を歩むよう努力すれば、とりあえずは大きな失敗はしなくて済むということである。

今の日本でデフォルトとされる生活を送れば、少なくとも波乱万丈の人生は送らずに済む。例えば、結婚して、起業して、破産して、離婚して、大きな病気にかかって、最終的に生還するなんて人生は、私はご免である。「安定」を失敗の人生と考えるチャレンジャーな人々にはこの考え方は向かないが、私の価値観は多くの人に理解してもらえると思う。

最後に、タイトルの疑問に対して答えると、なぜバタフライ効果にその因果関係を明示する具体例がないかだが、その理由は、「バタフライ効果」は初期値のごく僅かなズレが、将来の結果に大きな差を生み出すことの比喩であって、「桶屋」のように単にこじつけの理論を表す言葉ではないからだそうだ。

(Wikpedia)
バタフライ効果
風が吹けば桶屋が儲かる
バタフライ・エフェクト
(参考)
良いプログラマの共通点
頭がいいのに成功できない10の理由
風が吹けば桶屋が儲かるの意味は?儲かる確率を計算してみる
バタフライ効果って? - 科学 | 教えて!goo


応援よろしくお願いします。




ラベル:記事一覧
posted by 良源 at 00:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。