2013年11月26日

産業医面談のポイントと心得

昨日の記事に引き続き、産業医面談のテーマである。

最近のブログの検索ワードを見ると、「産業医」「面談」「復職」などというキーワードで検索エンジンから来ている人がけっこう多いようだ。やはり、生活に直結する局面として、産業医との駆け引きについてはかなり需要があるようなので、自分自身の経験を元に少し述べさせていただこうと思う。

まず、前提として、うつ病適応障害になって休職中の場合だが、復職する際には、自分自身の健康状態がかなり良くなってからでなければならない。これは、誰もが強調することだが、中途半端な状態で復職して、すぐに症状が再発・再燃してダウンするというのは、本人にとっても、会社にとっても最悪なパターンなのである。特に本人にとってダメージが大きいのは、二度目以降の休職だった場合、役に立たない人材とみなされて会社が解雇の方向に動いていくことである。(例えば、閑職に異動させられたり、さらに労働環境の悪い部署に異動となるケースが考えられる。)

それから、産業医面談で復職可となり、元の職場と全く同じセクションに復職することが予想できている場合は、その結果として、そのセクションでのストレスに十分耐えうるだけの状態を保てるかどうか、自分自身でよく検討しておく必要がある。

例えば、私は休職前、人間関係で大きなストレスを抱えていたが、復職して元の職場に戻った場合、合わないメンバーと再び一緒に仕事をしなければならないことがわかっていた。結果として、私の上司が、私をチームから外すという選択肢を取ったものの、もし同じ環境に戻された場合には、私は再び合わないメンバーと戦い、相手を辞めさせるつもりでいた。そのくらいの意欲が湧いてきた時が復職に適した時期だと思う。もちろん、復職が決定してしばらくは、先の不安から憂鬱な気分が続いたが、これはやむを得ないことであった。

もし、同じ職場でのストレスに耐えうるだけの状態を保てないと自分で判断される場合は、その結果として会社を辞める覚悟で産業医面談に臨むか、もしくは、最初から別の転職先を探した方が無難だろう。誰にでも、その人の性格・気質に適した職業があるものだと私は思う。私自身も、ある種の「復職してダメだったら辞めればいいんだから」という諦めのような気持ちが少なからずあったことは事実である。

そして、肝心の産業医面談だが、この面談には、採用試験の面接と同じくらいの意思で臨むことが望まれる。できれば、私がやったように、あらかじめ予想される質問をリストアップし、何を聞かれてもうまく切り返せるように準備しておく方がよい。その時、私がリストアップした質問についてはこちらを参照してほしい。

産業医面談では、主に次の3つ点について質問が集中することは間違いない。

【産業医面談の質問の焦点】
1. 体調が十分良くなっているかどうか。
2. なぜ体調を崩してしまったか、原因分析がしっかりできているかどうか。
3. 次に同じ環境に置かれた場合、適切な対策がとれるかどうか。

つまり、産業医の立場としては、中途半端な状態で復職可とし、再びダウンしてしまう結果になることは避けたいので、慎重にならざるを得ないのである。だから、病院の主治医は簡単に復職許可診断書を出してくれるだろうが、産業医は会社に雇われている以上、自分の責任を果たさなければならないというプレッシャーが生じている。

この部分をはっきり言ってしまうと、仮に本人が復職後に会社を辞める結果となったとしても、それが本人の意思であれば、産業医への責任は生じない。産業医の責任は、同じ原因で、復職後まもない期間で再び休職してしまう場合である。この場合、産業医の復職許可が誤りであったと会社は判断する。だから、私の場合も、実際の産業医面談で、「休職中に転職は考えたのか。」と質問をされ、私は、「当然、転職の選択肢を考え、実際に転職活動に動いた。」と回答したが、そういったことは、復職の許可/不許可の判断には何ら影響を与えず、むしろ意欲が出ている証として受け止められた。重要なのは、上記3点の質問への回答がしっかりできるかどうかなのである。

【産業医面談のポイント】
・体調が十分良くなっていることをしっかりアピールすること。
・働きたいという意欲をしっかり見せること。(間違っても、収入の減少からやむを得ず復職するという雰囲気を出さないこと。)
・ストレスに対して弱気な面を一切見せないこと。(同じ環境に置かれても、十分ストレスに耐えられるということを強調すること。)

このような面談だから、産業医面談というものは、一般に「面談」という言葉で表されるほど優しいものではない。傾向としては、「圧迫面接」になりがちである。逆に、非常に優しい産業医で、休職者の意図をうまく引き出そうと工夫するケースもあると聞いたことがある。その場合でも、自分の弱気な性格や、不安な面を見せないように注意することが必要である。

比率としては、うちの会社の産業医面談で復職を許可してもらえる人は、五分五分くらいの割合ではないかと想像する。くれぐれも、準備不足で面談に臨み、目標を達成できないことにならないよう十分注意していただきたいと思う。

(参考)
産業医面談と復職について
二回目の産業医面談で腹が立った件


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posted by 良源 at 00:00| 仕事全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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