2015年09月24日

ギフテッドと矢野祥君

ギフテッドと呼ばれる人たちがいる。英語では「Gifted」で、「天から与えられた資質」を意味する。ギフテッドは、先天的に高い能力を持っている天才児のことである。

私は頭の良い人が好きなので、ギフテッドの人たちには以前から興味があった。私が最初にギフテッドという言葉を知ったのは、2004年に味の素のCMで、矢野祥君という日系アメリカ人の少年の画像が流れた時である。その時は、テレビでさも矢野祥君がアインシュタインに勝るかのような演出で舌を出している画像が流れた。

【矢野祥君(味の素のCM(2004年))】
Yano Sho.jpg

彼は1990年生まれの日系アメリカ人だが、幼い頃から勉強とピアノの能力に秀でていたという。11歳の時に彼と面接したシカゴ大学のジョエル・シュワブ医学部教授は、「精神的に成熟しており、自分が何を求めているかを明確に伝えることができる人物」と評価した。彼は9歳でロヨラ大学に入学し、主席で卒業した後、18歳でシカゴ大大学院で生物学と医学の博士号を取得した。つまり、彼は医者になったわけである。

上の写真はずいぶん幼く見えるが、当時の彼は13〜14歳である。今はそれから10年以上経っているので、おそらくもっと成長していることだろう。よく考えれば彼は私よりも何歳か年下なだけなので、外見の面では私とそれほど大差はない。

彼の凄いところは、早いうちから人間的に成熟していたことである。天才児は社会性や協調性に欠けると言われることが多いが、彼は幼い頃から精神的にも成長していた。彼は他人の痛みが分かる人物であり、自身の偏見に対する共感からか、大学では小児科を診療科目として選んだそうだ。

ところで、彼には5歳年下の妹がおり、彼女も矢野祥君と同じくらい頭が良いという。一般的に「ギフテッド」という言葉は、“先天的に”天才である人たちを指すが、兄弟2人ともが天才となると、もはやそれは家庭環境の影響ではないかと思いたくなる。もしかしたら、2人の身体に組み込まれている遺伝子が彼らを天才たらしめているのかもしれないが、それよりも私は両親の努力を褒め称えたい。

この兄弟の話は書籍としても出版されており、インターネットにも多く記述が残っているので、興味のある人は見てみるとよいと思う。

(Wikipedia)
矢野祥
ギフテッド
(参考)
偏見から守り続けた母の愛 天才少年一家の軌跡


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2015年09月21日

遠い昔、遥か彼方の銀河系で…

で始まるのは、言わずと知れたSF映画「スター・ウォーズ」シリーズの冒頭だが、私はそれよりもむしろ言葉そのものにを気に入っているようだ。本当は、私は今日、「昔、こんなことがあって…」という流れで記事を書き始めようとしたのだが、なぜかその瞬間にタイトルの言葉を思い出し、それをブログのタイトルにしてしまった。(「昔」という一語しか共通点がないが。)

とはいえ、私は映画「スター・ウォーズ」シリーズは非常に好きである。せっかくタイトルをこのようにしたので、少しスター・ウォーズのことを書いてみようと思う。

スター・ウォーズの見どころはいろいろあるが、個人的にはスター・ウォーズは、ハリソン・フォードナタリー・ポートマンを楽しむための映画だと思う。映画というものは、シリーズ作品になると映画の内容ではなく、出演している俳優が見どころになることが多い。

例えば、映画「007」シリーズは非常に長く続いている映画だが、一つひとつのストーリーを細かく説明できる人は稀である。大抵の人は、「ジェームズ・ボンドの何代目が誰々で…」という程度しか記憶にない。それでも、シリーズ全体を通して歴史的な作品となっている。これは、007シリーズ自体が俳優を楽しむために見る映画と化している証拠である。(特に007シリーズは、ボンドガールを演じる女優が誰かも重要である。)

スター・ウォーズはといえば、ハリソン・フォードがエピソード4〜6に出演し、ナタリー・ポートマンがエピソード1〜3に出演している。もはや、6つも作品ができていると、容易には俳優を交代させることができなくなるのだろう。出演する俳優の成熟に伴い、映画のストーリー自体を捻じ曲げることもあり得る。(記事「AI研究のターミネーター化について」では、アーノルド・シュワルツェネッガーが年を取ったまま出演していることについて少し書いている。)

ハリソン・フォードは既にかなり年配の俳優だが、2008年には映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」でハードなスタントをこなした他、70代の今でも新しい映画に出演するなど精力的に活動していることが知られている。2015年に公開予定の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」では、30年ぶりにハン・ソロ役で出演することが決定しているので、どのような登場の仕方をするのか非常に楽しみである。

また、ナタリー・ポートマンを目当てにスター・ウォーズを視聴する人も多いだろう。ナタリー・ポートマンは、スター・ウォーズではアミダラ女王役で映画に登場したが、その頃の彼女は今より若いこともあり、非常に美しい。ただ、2015年の次作には出演しない方向である。(エピソード7ということで年月が飛んでいるので演じるのは不可能からか。)ただ、ナタリー・ポートマンの直近の代表作とされる映画「ブラック・スワン」では、彼女の演技は非常に美しく、映画自体の評価も高いものの、私にとってはなぜかあまり好みの映画ではなかった。

映画というのは、人の記憶をその瞬間のストーリーに閉じ込める力があると思う。私にとってナタリー・ポートマンが一番記憶にあるのは、映画「レオン」である。彼女は当時12歳だった。別に、私は幼い少女に興味はないが、その時の彼女の演技には感銘を受けた。そのせいもあり、私の中ではジャン・レノナタリー・ポートマンの2人は、あの瞬間の映画で止まっている。

余談だが、ナタリー・ポートマンは非常に頭が良いらしい。彼女はハーバード大の心理学部を卒業しているという。Wikipediaにちゃんと書いてなかったので、最初中退かと思ったが、しっかり卒業していた。(米国の大学は卒業が難しく、著名人は特に中退が多い。)さらに彼女は、母国語である英語ヘブライ語の他、フランス語ドイツ語アラビア語を学んでおり、日本語も少し話せると言う。私は語学に造詣が深い人物は頭が良いと思うし、頭が良い人は好きである。

今日の記事はこれで終わりである。思いのほか、スター・ウォーズ以外の映画にも話が及んでしまった。これは私がいろいろな映画をこだわりを持って見ているからだろう。私は今では、精神医学のことよりも、映画のことの方が納得のいく記事が書けるらしい。

(Wikpedia)
スター・ウォーズ・シリーズ
ハリソン・フォード
ナタリー・ポートマン
(参考)
AI研究のターミネーター化について


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2015年09月18日

光トポグラフィーの利用について

最近、下記のような光トポグラフィー検査の広告をよく見る。光トポグラフィーとは、赤外線を用いて脳の状態を測定する技術のことである。

【光トポグラフィー検査の広告】
光トポグラフィー検査.jpg

これまでうつ病の診断は、臨床診断のみによって診断が下されてきた。従って、うつ病の診断は、患者のその時の状態や、精神科医の経験によってかなり判断が分かれるという課題があった。その欠点を、定量的に脳の状態を測定することにより、数値的に判断することで補うのが光トポグラフィーである。

元々、光トポグラフィーというのは2000年頃から臨床現場に応用されるようになったが、その後数年経ち、てんかんなど特定の検査に対して保険適用が認められるようになった。また、厚生労働省の先進医療に認められるなど、現在ではかなり広く認知されるようになってきている。私のPCで「光トポグラフィー」と検索すると、真っ先に出てくるのが「新宿メンタルクリニック」というごく普通のクリニックである。どうやら、現在では総合病院でなくてもこういった検査機器を導入しているところがあるらしい。

私は光トポグラフィーというのはよく知らなかったが、なぜこのような装置を利用するのかよく理解できなかった。というのも、多くの精神疾患は患者自身の訴えによってしか診断基準とするものがなく、定量的に判断するのが難しいのは自明の理である。だからこそ、医師によっても診断や治療に判断が分かれるし、それをあえて定量的に検査できるようにしたところで精度に欠けると考えていた。

しかし、インターネットで実際に光トポグラフィーを受けた方の感想を見てみると、それぞれの患者にはそれなりに納得のいく動機があることが理解できた。例えば、検査を受けた方の感想には次のようなものがある。

【光トポグラフィーを受けた動機】
<症例1>
医師がこちらの話にあまり耳を貸さず、ただ薬を出すだけで、症状は軽減しなかったので、「自分は本当にうつ病なのか?」客観的に分かる光トポグラフィー検査を受けました。
<症例2>
うつ病から復職した今でも薬は飲み続けており、回復に向かっているのかそうでないのかの確認も兼ねて、光トポグラフィー検査を受けてみようと思いました。
<症例3>
医師がただ薬を出すだけで自分の状態がどうなっているのか分からず「いつ、うつ病が治るんだろう」「本当にうつ病なのかな? 双極性障害じゃないのかな?」とずっと悩んでいました。

これを読むとわかるように、光トポグラフィーを受ける患者の多くは、自分自身が本当にうつ病なのか自信がなかったり、治療の効果に疑問を抱いているということがわかる。そのような場合に、光トポグラフィーを医師の診断を合わせた補助的な診断ツールとして用いるのは有益なことだと思われる。

現段階では、光トポグラフィーはまだ研究段階であり、臨床診断との一致率もそれほど高くないようだ。つまり、光トポグラフィーは単体では結果を判断することが難しく、精神科医による臨床診断と合わせて用いる必要があるらしい。

今後、光トポグラフィーはうつ病双極性障害などの気分障害だけでなく、行動障害であるADHDへの応用も期待されているという。将来的には、こうした精神疾患への診断ツールが大きく発展を遂げ、治療に際し誰もが気軽に利用できるようになることを期待したい。

(Wikipedia) 光トポグラフィー
(参考) 新宿メンタルクリニック


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